高級なスピーカからの音は、単一の音源や駆動部から得られるものではないため、実際に演じられている音のパフォーマンスを、納得のいく、本物に迫る音として再生するのは簡単なことではありません。コンサートで演奏されるオルガンの低音域から、中音域の人の声、映画の中で突然発せられる大音響、微妙なニュアンス、そしてシンバルの微かな高音までの全音域に亘って忠実に音を再現するためには、二つあるいはそれ以上の駆動部が必要です。ほとんどのスピーカは、中音域を受け持つ駆動部と、その上に位置する高域駆動部を有するため、二つの異なる位置から音が出される結果、音の混乱が生ずることとなり、真に自然な音を得ることができなくなってしまいます。Uni-Qでは中音域と高音域駆動部が空間的に全く同一位置に置かれているため、それぞれの音域を完全に統合することができ、リスナーに納得できる自然のサウンドを楽しんでいただける、理想的な音場を創り出すことができます。
It has been well known for many years in the audio industry that one of the ideal forms for a loudspeaker is the ‘point source’- where all the sound is radiated from the same point in space. To do this, the drive units (for example, the bass and treble units in a two-way system) need to be mounted so that their acoustic centres are at the same place. The problem in achieving this was the sheer physical size of the treble unit, which prevented it from fitting in the centre of the bass unit. Various forms of co-axial units emerged where the tweeter was mounted either in front of or behind the acoustic centre of the bass unit but these have significant drawbacks. The key to the invention of Uni-Q was the arrival on the market of a new magnetic material called Neodymium-Iron-Boron, which has ten times the magnetic strength of a conventional ferrite magnet. This material allowed a high sensitivity treble unit to be made small enough to fit within the voice coil diameter of a typical bass unit and so be placed at the precise point where the acoustic sources are ‘coincident’.
垂直方向の音の広がり
音響的な中心に位置を空間的に同一にしたことで、低音/高音駆動部からの全方向に亘って時間的なずれがなくなり、垂直に分かれて配置されたスピーカシステムの場合のように一つの軸だけでなく、全方向に亘って低音/高音駆動部を一つにまとめるようにすることができました。したがって、Uni-Qシステムの第一の利点は、低音部と高音駆動部の位置が離れていることによって生ずる垂直方向の音の干渉という欠点がないことです。この欠点があると、高音域の出力が音源の主軸からたった+/- 10度の範囲に限定されてしまうのです。また、垂直方向の音場に制限を与えてしますばかりでなく、低域と高域のクロスオーバ周波数で出力の低下を生じさせます。この結果リスニングルーム内に、音響放射エネルギーの歪が起こることになります。Uni-Qシステムではこの欠点を完全になくすことができました。
Uni-Qと別システムの出力応答特性
Uni-Qシステムの第二の利点は、いわゆる“指向性が一致していること”です。高音部は低音部のスピーカの中心に配置されているため、その指向性(主軸からの音の広がり)は低音部コーンの角度に左右され、また低音駆動部の指向性に大きく影響を与えます。
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したがって、低音・高音両駆動部が同一位置に配置されていることで、高音駆動部の指向性は事実上、低音駆動部のそれと同じになります。リスナーが音の主軸から離れるにつれて、高音部の出力はほぼ同じ割合で変わっていきます。したがって、リスニングエリア内での音調バランスの一様性や、音の流れが主軸から離れる際のステレオ感が改善されます。全ての方向で調和のとれた同一の指向性と、正確で時間ずれのないことは、リスナーの観点からすると、広いリスニングエリア全体にレベルアップされたステレオ表現を与え、リスニングルームの中で反射エネルギーを一層調和させることによって、豊かな現実感を感じさせます。
Un-Qシステムによる音の広がり
From a listener’s perspective, the combination of the matched directivity and precise time alignment in all directions gives significantly improved stereo imaging over a wide listening area, the realism of which is enhanced by the even balance of the reverberant energy within the listening room.